8:30頃
今日も床板剥がしの為、川辺へ向かう。
自衛隊の増強をニュースで知っていたが、
相当な数、増えていることに驚く。
パチンコ屋駐車場がまるで自衛隊基地のよう。
もうそこらじゅうミリタリー。
道端にあるごみを片っ端から自衛隊員が回収していた。
支道にも関わらず20人ぐらいがガンガン片づけていくので
圧倒的に早い。
そして床板剥がしへ。
」
で、床板を剥がしている1階の梁を見ると浸水した跡が
はっきり残っており、2階床上まで
浸かったことがことが分かる。
流し台も撤去。その床板は泥がまだ湿っていて、簡単に滑る。
床板剥がしの一枚目。
丸鋸で縦引きするのにかなり時間を費やした。
板が湿気ていて、切った先から膨張。
丸鋸の刃を横から押してくるので刃は回転しなくなるし、
モーターも熱を持ってしまう。
壁の中まで床板が入り込んでるので、壁も剥がすも
こちらもベチャベチャ。柱も腐ろうとしている。
写真正面の壁はリフォームで2重の壁になっており、
余計に水分が外に出ず、悪い。
どうにかこうにか、バールをこねながら
再利用出来るよう割らずに剥がしていくも、
強力に接着されてるところもあって、悪戦苦闘。
ふかふかだったはずのグラスウールは厚みを失い。
表面に水が溜まる程の水分。その下の地面は
もちろんドロドロ。若干の異臭も。
床板再利用という家主の要望の為、
休みもろくに取らず
作業するもスピードが上がらない。
このままいくと、床板は再利用できても、
再度取り付けようとする躯体のダメージが
進行してしまい、何をやっているのか
訳わかんない状態になりかねない。
しかもこっちはボランティア。
家族を支える2児の父であるも、
川下りが中止となってしまった為、
洪水後、夏は無収入決定している身分。
それでも「今」やらなければ救えない
緊急事態が目の前にあると思って
動いている私。
とてもりっぱな家ということもあって、
少しでも早く復旧できればとの一心で
やってる訳だが、家主に聞くと、
「この先この家にまだ住むかどうかわからない」
との返事。それは正直なところだと思う。
この度の水害で自宅がこのようになってしまって、
正気でいられないのかもしれない。
私の想像をはるかに超える心の状況だと思う。
しかし、現実問題、刻々と家のダメージが
進行しているのだという認識を
持たれているのか作業しながら、疑問に思う。
そして、私自身。何やってるだろうという
気持ちがわいてくる。
崩した土壁の中、蒸し焼きになっている柱を
触ってみてください。このままだと
腐ってしまいますと素人ながら
アドバイスしても触られもしないし、
グラウスールに溜まった水を見ても
撤去しようともされない。
現実逃避なのか、もう家に愛着が無くなって
しまったのかとつい想像してしまう。
本日後半、悪戦苦闘している私を見かねて、
片付けを手伝っている他の方が家主に助言して
床板再利用を断念することに決まる。
なんだかなー。なんだかなー。
今の私の行動は意味があるのかなーと
回答を得ぬまま現場を離れる。