昨年、娘の体調不良で参加できなかった講座の先生が講師を務める半年の講座に、縁あって参加できることになった。
「記録すること」
「想いを形にすること」
「大切な人に伝えること」
先日初めて参加した講座で、「桜」をお題に連想する単語を自由に書いて、その単語の中から思い出したことを隣の人とシェアするというワークをやったのだけれど、お隣さんは昭和7年生まれ84才のおじいちゃん。
家の庭に植えた桜の木がついぞ花が咲かなかったという話。本職ってのはやっぱすごいもんだ。
自分が住んでいる地区にある公園の八重桜が一番きれいだという話。地元の中学生を中心に皆さんで植樹したんだそうな。
桜の公園を作ることが今でも自分の夢だという話。夢があるっていいなぁ、年は関係ない。
なんでもない話がなんとも居心地よく、すっかり聞き役に。そのおじいちゃんが講座の最後の感想を話す時間に、
「自分と年の変わらんかかりつけの病院の先生が亡くなって跡を継いでる息子が言うんだ、〇〇さんこれから私はどうしたらいいですかねぇって。もっと親父に色々聞いておくんだったって。我々の世代が生きてきた道のりを記録に残すことは次の世代に伝えることは絶対に必要なことだ。そう改めて思いました。」
胸が熱くなった。
【自分史講座】という、自分の人生を振り返って文章を書いて一冊の本にまとめるという自分史作成の入門編。
昨年、会社勤めをしていた時には出会えなかった地域で活動している方達の話を聞いて感動して、そんな仕事をその想いをその人の言葉で紹介するサイトを作りたいという想いを発端に開業した。
こんな素敵な活動をしている人がいる、こんな素晴らしい仕事が世の中にはある、自分で作り出すことが出来る。こんな強い想いがある、信念がある。選択肢はいくらでもある。人生は自分で切り拓いていくことができる。
動き出したものの、何がしたいのかどこへ行きたいのか見失い、一旦距離を置くことにした。自分と向き合うことに集中することにした。本当はそうせざるを得ないぐらい自分に疲れ切ってしまったのだけれど・・・
何をかしたい、何者かになりたい、、一年悩んで悩んでたどり着いた結論は「何もせんでもそれでいい」。そのことを自分自身で受け入れてあげよう。そのままでいい。ありのままで生きたらいい。
自分で自分を認めてあげよう。
生きてるだけで素晴らしい。
私も誰しも、生きていることが素晴らしい。
それだけで素晴らしい。
自分が普通だと思ってることも
こんなの何でもないと思っていることも
それなりだと思っているかもしれない人生も
その人だけのキラキラ輝いているかけがえのないもの。
誰かにとっては人生を変えるくらい特別なもの。
文章にすることで、記録に残すことで
その誰かに伝わるかもしれない。
誰かの力になるかもしれない。
その人の生き方を変えるかもしれない。
もう一度やりたいことに向き合うことにしたのです。
頑張らずに。焦らずに。
講座でおじいちゃんと「桜」の話をしていて、北海道の実家の庭にも桜の木があったことをはっと思い出した。毎年桜は花が咲くのに思い出したのはほんと数十年振り。
今はもう伐り倒してしまって家にはない桜の木。GWも過ぎた頃に花の開花まで待ちきれない葉っぱと一緒に花が咲く北国の桜の木。確かさくらんぼの実もつけていた。食べていただろうか。どんな味だったのだろうか。おんこの実を食べてたことはよく覚えてるのに。木登りもよくしたなぁ。
何ってことはない。でもふとこんな記憶の蓋が開いていくことがなんだか嬉しくて楽しくて心地よい。
岡山の桜はもうとっくの昔に終わったけれど、私の地元の釧路は未だに開花していない(笑)たぶんもうそろそろ咲く頃かな?ひょんなことで距離感を噛みしめる。
あと何回桜の花を見れるのだろう
自分に残された時間はあとどれぐらいあるのだろう
子どもと一緒に過ごせる時間はどれぐらい
親と直接顔を合わせて会える日はどれぐらい
どれぐらい沢山の人に出会えるだろう
限りある時間の中でどれぐらいのことが出来るのか。どんなことがしたいのか。考えるのは怖いけどもう一度一歩踏み出して自分の人生を自分で作っていこうと思う。
女子が群がる父ちゃんのモテ気もせいぜいあと数年(*‘∀‘)笑
家族で過ごせる時間をやっぱり何より一番大切にしたい。
母ちゃん頑張るわー!
いや間違えた、頑張らないんだった。頑張らないことを頑張るのか!?いや頑張らないのだ(*ノωノ)笑
春は新しいことを始める季節。来年はどんな気持ちで桜の花を見ているか。見ていたいのか。想像しながら今を楽しもう。
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